= 卒業研究のテーマ例 = == 素粒子実験と粒子検出器 == === 粒子の検出と測定 === ミューオンや光子といった素粒子を検出してその性質を測定する。実験室でできる素粒子実験として定番のもの。粒子検出器、回路、データ解析を一通り経験できる。 * ミューオンの寿命測定(方法の改良) * 光子の検出(光センサの特性、ポアソン統計、干渉) === 電子回路 === 実験機器か制御したりデータを取得したりする上でアナログ回路、デジタル回路技術は必須である。アナログ・デジタル回路を使った信号処理、特にFPGAによるデジタル回路の設計はハードウェア開発において重要性が増している。最近は、高周波信号の取り扱いに関して理解を深めるたいこともあって、伝送特性、電磁波に関連する話題にも興味がある。 * アナログ信号の整形・増幅回路 * デジタル回路を使った測定系の開発 * FPGAボードを使った機器の制御やデータ収集 * プロセッサを利用した回路の利用 * 高周波信号(伝送特性、PLLの機能、測定方法) * 実験室内の電磁波の測定 * LIDAR === 粒子検出器の自作 === 既存の粒子検出器をそのまま使うのではなく、原理を理解して簡単に入手できる材料から製作することを目指す。これまでにシリコン基板に自分で電極を取り付けることを試してきた。短期間で完成できるかは分からない。製作に至るまでの技術的課題を詳細に調べることが主な内容になることもある。 * シリコン基板と導体を使った検出器 * 拡散霧箱 * Spark chamber * 放電現象の測定 == シミュレーションとデータ解析手法 == === 古典的な場のシミュレーション === 電磁場と流体のシミュレーション用のコードを書いていろいろ調べてみた。波の伝播・干渉等をみる上で面白いテーマが転がっているかもしれない。最近流行りのメタマテリアル等とも関連するかもしれない。 * 伝送線の反射と干渉のシミュレーション * 流体シミュレーションによる対流 * 電磁場の境界条件やトポロジーによる影響 === 粒子散乱のシミュレーション === * Event Generatorを使ったシミュレーションによる解析 * 粒子識別方法 === 飛跡検出法 === * Neural networkによる飛跡のパターン認識 * Hough変換による飛跡検出