Linuxを初めて使う人向けの解説。 == ログイン == === Windowsからログインする場合 === PuttyとXmingという無料のソフトウェアをインストールして使う。 *Puttyのインストール: http://www.putty.org/ からputty.exeをダウンロードする。このファイルを実行するだけでプログラムが立ち上がる。 *Xmingのインストール: http://sourceforge.jp/projects/sfnet_xming/ からXming--setup.exeをダウンロードしてインストールする。これはLinuxにログインした後で開いたウィンドウ等、自分のWindowsパソコンの画面に描画するために必要となる。 Xmingをインストール後、Windowsのタスクバーに「Xming Server」が起動していることを確認する。その後は、putty.exeを実行して接続先のLinuxマシンのホスト名またはIPアドレスを入力する。但し、最初に使うときに一度だけConnection -> SSH -> X11の設定で"Enable X11 forwarding"を有効にしておく。この設定とXmingによって、Linux上の画面データをWindowsで表示できるようになる。 (↓のサイトがとても分かりやすい2023年6月16日 https://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epnetfan/tebiki/server-login/xming.html ) 慣れてくれば、上の無料ソフトで十分だと思われるが、有償のExceedというソフトを使う方法もある。 Macには、上のPuttyとXmingに対応するプログラム(sshコマンドとXQuartz)がある。XQuartzはデフォルトでインストールされていないことがあるので、その場合は自分でインストールする。その後、ターミナルを開いて{{{ssh -XY <アカウント名>@<接続先のマシン名またはIPアドレス>で利用できるはずである。 == Linuxの基本的な利用法 == 普通のパソコンでは、グラフィカルな操作性を備えたソフトウェアを多く使うが、Linuxで効率良く仕事をするためにはコマンドラインによる操作を覚える必要がある。最初は少し抵抗があるかもしれないが、慣れれば非常に使いやすい。 ターミナル:: コマンドを入力するための画面。 "Applications" -> "System Tools" -> "Terminal"と選択すると立ち上がる。 ファイルとディレクトリ:: LinuxでもWindowsのファイルやフォルダーと同じ概念があり、通常ファイル、ディレクトリと呼ぶ。ターミナル上でディレクトリ間を移動したり、ファイルをコピー、編集したりもできる。 ブラウザ、メールソフト:: Webページを閲覧するためのブラウザやメールの読み書きを行うためのソフトウェアも存在する。(Web browser: firefox, Mail software: thunderbird)。それぞれコマンド名をターミナルで入力すると起動する。 ファイルの編集:: 良く使われるのはemacsと呼ばれるプログラムである。ターミナルで"emacs"とコマンドを打つと起動する。 == 環境設定 == Linuxでの作業では、ターミナル上でコマンドを入力して作業を進めることが多い。そこでは裏でシェルと呼ばれるプログラムが動いていて、入力した文字列を解釈して適切なプログラムを呼び出してくれている。よく使うシェルにbashやzshがある。Zshの場合、ユーザーのホームディレクトリに".zshrc"というファイルがあるはずである。このファイルには様々な設定やコマンドを記述しておき、シェルを立ち上げる度に内容が自動的に実行される。このファイルに以下の内容を書いておく。 {{{ DIRSTACKSIZE=20 setopt autopushd export ROOTSYS=/nfs/opt/root-v5-34-07 a=$(pwd); cd $ROOTSYS; source ./bin/thisroot.sh; cd $a export GTK_IM_MODULE=ibus export XMODIFIERS=@im=ibus export QT_IM_MODULE=ibus }}} == 日本語の入力 == Linux上で日本語を入力するのに、IBus+Anthyというものを用いている。利用するのには、まず以下の設定を行う。シェルの環境設定を行うファイル(.zshrc等)で以下の設定を記述する。 {{{ export GTK_IM_MODULE=ibus export XMODIFIERS=@im=ibus export QT_IM_MODULE=ibus #ibus-daemon -d -x }}} 最後の{{{ibus-daemon -d -x}}}は、自動的に起動するようにStartup Applicationに登録しておいた方が便利である。そのためには、System -> Preferences -> Startup Applicationsでダイアログを開き、新しくプログラムを追加する。 *Name: IBus daemon * Command: /usr/bin/ibus-daemon -d -x * Comment: Start IBus daemon 以上の設定で日本語入力が可能となる。但し、この状態ではfirefoxやthunderbird等で日本語入力を行うには、これらのプログラムをターミナルから開く必要がある。デスクトップ上のアイコンやツールバーからプログラムを選んで起動した場合、日本語入力が利用できない。 プログラムの中で日本語入力に切り替えるには、Ctrl+Spaceと入力すればできる。再びCtrl+Spaceとやればアルファベット入力に切り替わる。 {{{#!wiki comment == 計算機環境 == 研究室の[[InternalPages/ComputingEnvironment|計算機構成]] }}}